第8章

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―香穂 side― お兄ちゃんが家におしかけて、 潤がお兄ちゃんを帰してから何もない。 お兄ちゃんから連絡もない。 あの事件から三ヶ月が経とうとしている。 ごく平凡な毎日。 潤といつも一緒にいて、潤と幸せな毎日…… でもね? あの時程、お兄ちゃんの悲しい顔見たことなかったし、 あの時からお兄ちゃんのこと気になってしょうがなかった。 「あー香穂、腹減ったー…そうだ!何か食べ行く?」 「……久々に何か食べに行こうか!」 「マジ?つか、久々のデートじゃん?」 「だね」 そう言って食事に向かう準備をした。 「香穂、何食べたい?」 「ん……何でもいいよ?」 「何でも?……んー、じゃあ俺、おもいっきり肉食べたいから焼肉!!」 この会話…… 昔、お兄ちゃんとこんな似たようなこと…… あったよね? 「あ……」 「反対意見ナシってことで!決定!よし、行くぞ?」 懐かしいな…… お兄ちゃん元気かな……? 二人で焼肉屋へ向かった。
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