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――――翌朝、オリビエは机の上で腕を枕にする様に寝ていた。
「―――ん……。」
ガサゴソと何かが蠢く物音が耳に入り、夢の世界から連れ戻された少女。
「………いけない、寝ちゃった。」
まだ眠気の含んだ眼を擦り、むくりと起き出すオリビエ。
その時、何かを思い出した様にパッと瞳を見開いた。
「―――!? 実験は……?」
目の前の魔法瓶を凝視する少女。
そこには、無惨にも粉々に砕け散ったガラス片が散乱しているだけであった。
「………失敗…………しちゃった?」
ハハハッと心無い笑い声を弱々しく漏らし、呆然とするオリビエ。
そんな少女の右肩から、突然、謎の声が飛んでくる。
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