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「おーい、ゆうちゃ~ん!」
ちょうど着替えを終えて荷物の準備をしたところで俺の名を呼ぶ声が家の外から聞こえてきた
なんてタイミングがいいんだ
「おーい!」
「わかったわかった、ちょっと待て」
俺は部屋の窓を開け、身を乗り出す
すると家の前に俺と同じ学校の制服を着ているとてもかわいらしい子がたっていた
「ゆうちゃん!早くして!」
家の前に立って俺の名を呼んでいるのは五十嵐亮介(いがらしりょうすけ)
幼稚園の時から一緒にいる、世に言う幼なじみと言う奴だ
「ゆうちゃん!」
「今行くからちょっと待てよ!!」
「あうっ………」
俺は睡眠不足の為、苛々していたのだろうか
つい荒く叫んでしまった
「ゆうちゃん………」
俺って最低だな……
後で謝ろう
多少の罪悪感を身に感じながらも荷物を持ち、俺は一階へ向かった
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