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「そんな………。」
俺はナミに微笑し、ナミん家を後にした。
「ひどいわお父さん!」
「お前のためにしたことだ!お前はまだいい人に出会えるチャンスはある、彼とは、別れなさい。」
「お父さんのバカ!」
ナミは自分の部屋に飛込んだ。
「くぅ…………。」
ナミは泣いた。
扉の向こうから、父親が話しかけている。
「全部お前のためにしたことだ。お前が心配だから、したことだ。どうしても、あの人と別れないのなら、この家から出ていきなさい。分かったな。」
ナミは、父親の、話を、聞く気にならなかった。
ただひたすらベッドで泣いた。
窓から、月の光が射した。
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