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「大丈夫?」
顔をあげるとナミがいた。
俺はナミと二人でミュージアムを出て、目の前の海を眺めた。
「わけあり……みたいだね。」
「ああ。」
俺はミュージアムに来たかった理由をナミに話した。
「俺の、じいちゃん、大和の数少ない生存者だったんだ。」
「そうだったの。」
「じいちゃんは死ぬ前に、親に、生まれくる子供にヤマトと名付けてくれ。って言って死んだらしいんだ。」
「それで?」
「俺は、じいちゃんが伝えたかった大和の何かを探そうって思ったんだ。」
「それで、ここに?」
「ああ。」
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