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帰り道、またナミに呼び止められ、二人で帰ることになった。
「ナミ。お前何部に入ったの?」
「まだ入ってない。いい部活なくてさ。」
「え?んじゃ、学校でこんな時間まで何してたんだよ?」
「ぶらぶらしてた。」
「なんで?」
「ヤマト君を待ってたの。一緒に帰りたくて。一人で帰るの、なんか寂しいし。」
俺を待ってたって……。ひょっとして俺、信頼されてる?
「そういえばもうすぐ修学旅行だな。」
「あっ、そうだね。楽しみだね。」
「明日、部屋のグループと、班別行動のグループ決めるんだとよ。」
「なんかワクワクしてきた。」
そのとき、ナミは輝かしく笑った。
俺はそのとき思った。
俺、ナミの事好きになっちゃった………。
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