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「交流会なんだから決まってるだろ。パートナーに誘うんだよ」
「追い駆けっこしながらか?」
「お前には関係ないだろっ!!」
私の腕を握るライルさんの力が少しだけ強くなる
「手を引け。彼女のパートナーはお前らじゃ務まらない」
「なんだと!!やるって言うなら容赦しないぞ!!」
ライルさんはため息をついた
「それで気が済むなら交流会が終わった後に3人まとめて相手してやる」
「言ったな!!後で目にもの見せてやる!!」
そう言って3人は去っていった
「すいません…。私のせいで…」
私は最後の最後まで迷惑かけるんだなぁ…
申し訳なさすぎて頭が上がらない
「ルリちゃんのせいじゃないよ。ライルが勝手に喧嘩を買ったんだ」
「でも3対1って…」
不利なのは明らかだ
「大丈夫。ライル強いから」
エリオルさんはなんの心配もしてないようだが…
「ライルさん、助けてくれてありがとうございました。その…」
「気にしなくていい。俺が勝手にやったことだ」
いつの間にか雰囲気がいつものライルさんに戻っていた
「まったく!!ルリちゃんをたぶらかそうなんてそうはいかないんだからっ!!」
「リリスさんも巻き込んですいませんでした」
「いいのよ。あいつらが悪いんだからルリちゃんが気にすることじゃないわ」
こんなところで自分のした事の大きさに気づかされるなんて…
気をつけなくては…
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