出会い

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「今日は石に自分の属性魔法を入れる方法を教えます──」 ここはヴィオル魔法学校 魔法能力を持った者が学ぶ場所 私ルリ=カトレットもその一人だ 「このように自分の得意な属性魔法を石に吸収させて下さい」 前から緑色の石がみんなに配られる こんなの渡されても… 「では出来た人から名前のラベルを貼って提出して下さい」 私と石のにらめっこが始まった 10分後 「おい、属なし」 嫌な声が後ろから聞こえる 「見ろよ。まだそのまんまだぜ!それで出す気か?」 いつも何かと嫌みばかり言ってくる奴らだ 「まぁ、せいぜい精進することだな」 そう言ってわざと大きな声で先生に石を提出しにいく 魔法の種類は大きく分けて2つある 基本となる基礎魔法と成長するにつれて身につく属性魔法だ 普通なら属性の一つや二つ持っていておかしくないのだが… どういうわけか、私にはまだ属性がない なぜこうも上手く行かないのだろか… 「やっぱりこのまま出すしかないか…」 私はため息をついてラベルを石に貼って提出した
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