仕事を探そう。

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「どうぞ」  リュミレスは椅子を手で指し示し、呟いた。そして観察するようにミゼルオーラを眺めている。  ミゼルオーラは、示された椅子へと移動し、腰を下ろした。  そしてふと前を見た時に、リュミレスと視線が合う。それも真直ぐにこちらを見ている瞳と。 「あの、どうかなさったのですか? 私の顔に何か……」  ミゼルオーラは、少し恥ずかしげに呟いた。しかし、リュミレスの視線をはずすことはない。  そしてリュミレスは、笑みを零した。 「いいえ。ただ神官見習いの方が、こんな場所に来るなんて珍しいと思って」  その言葉を聞いて、ミゼルオーラは一瞬のうちに顔を紅に染める。  しかも顔が火照るのを、はっきりと自覚していた。 「この事は、秘密にしていただけますか? 私のような未熟な者が、このような場所に来るなんて……」  ミゼルオーラは、火照る顔を手で覆った。それも顔を隠してしまいたいというように。  ミゼルオーラの反応に、リュミレスは思わずくつくつと肩を揺らし笑い始める。
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