仕事を探そう。

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「何かあるの? ただの夢じゃないと思う事が」  リュミレスは、ミゼルオーラを真直ぐに見つめた。  それも全ての仕草を見逃さないようにしているかのように。  するとミゼルオーラは、目を伏せる。それはひどく悲しげな表情をしていた。 「貴方にお見せすることは、できないのです。それは、私の中にある、神の声を聞いたと思える実感だけですから」 「実感?」  リュミレスは、半ばため息をつくように呟く。  それは、どこまで話を信じて良いかわからないといった様子であった。 「はい。言葉にする事はできません。ただ自信のようなものがあるのです」  ミゼルオーラは悲しげな表情のまま、リュミレスをまっすぐ見つめていた。  それは、逸らすことのない真直ぐな瞳。  それに対し、リュミレスは優しげな笑みを浮かべる。 「……私には、それが真実なのかわからないけど。でも、報酬さえもらえるなら協力はするわよ。そのお姫様を探せば良いのかしら?」  その言葉を聞いた瞬間、ミゼルオーラはぱっと笑みを顔に広げた。  そして自分の懐をごそごそと探り、布の袋を取り出す。
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