神様の空

仕事を探そう。

　そして首飾り、耳飾りなどを嫌味のない程度に身につけ、華やかな印象を受けることができる。

「俺に何か用か？」

　声は、変声期を終えた者が持つとても低いもの。ぶっきらぼうなその口調、話をする仕草は男である。

　そのため美琴は、違和感を覚えずにはいられなかった。

「私は、ミコト＝スズシロという。あなたが、シウ＝カルヴァーナか？」

　青年は、訝しげな表情を見せている。

――変な事、言ったかな？

　美琴は、どうしようもなくて少し困ったような顔を作った。

「私の言葉は、おかしいか？」

　青年は、ふっと笑みを見せる。

「いや、女の子にしては、ぶっきらぼうな言葉遣いだなと思っただけだ」

「手本になる人物が、ぶっきらぼうな言葉を使うオヤジだったんだ」

　美琴は少し頬を赤らめ、罰の悪そうな顔を作った。

　その表情を見て、青年はくすっと笑いをこぼす。