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真夜中…ヒタヒタと走るのはメラニーだ。
『嬉しい!なんて素敵なの!』
でもママに見つからないようにしなくちゃ。
抱き抱えた"王女様"はとうとうメラニーのものになった。
家に帰るとまっすぐに自分の部屋に駆け込んだ。
そっと人形を抱き締めると、ほおずりした。
『………あなた、ガブリエラっていうのね』
人形が
うなずく。
そして
目が
ゆっくりとメラニーを捕らえた。
『イーーンーーゲーー?』
『インゲはママよ…』
メラニーは人形にキスをすると、ベッドの下に隠した。そして、赤黒く汚れたドレスを脱ぐと、それもベッドの下に押し込んだ。
下着姿のまま、無邪気なあくびをすると、メラニーは深い眠りについた…
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