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『今時、呪いだの、幽霊だの、おまえたちはどうかしちまったんじゃないのか?』
3人の警官の報告を聞いても誰も信じない。メラニーの体にはカマイタチにあったかのような小さな傷跡が無数にあった。
その傷跡も、あの気味の悪い声も説明が付かない。
メチャクチャだった部屋はインゲがすべてを廃棄し、今は何もない。
インゲは、傷を負い入院することになったメラニーと共に病院にいた。
手にはあの人形が抱き締められている。
『私が…この子を苦しめているの?』
クノッペル事件の捜査は進まず、小さな足跡のことや、子供ではとうていできそうにない深い首の傷が謎を深めた。
しかし、確かなことは、現場に子供はいたのだ。
足跡は1階のバスルームに続き、その小窓をよじ登るような跡があった。
子供なら通れる。そう、ちょうどメラニーほどのキャシャな子供なら。
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