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光「最後は俺か……」
緊張からか光の声は震えている。
怜「……大丈夫だろ隼人でさえ合格したんだし」
隼「どういう意味だ!」
すこしキレ気味に隼人が言う。
光「まあ、行って来るわ!」
そして光は看板の前に立った。
自分の番号を探し、看板の上から下に目を通していく。
光「………………」
怜「おっ、帰って来た」
隼「まあ大丈夫だろ」
二人の間には光が受からないという考えは無かったのだろう。
そして光が帰って来た。
隼「どうだった?まあ受かっただろ?」
気楽にそう言う隼人を尻目に光は絶望に染まったような声を発した。
光「……落ちたよ」
隼「は……嘘だろ!?」
耳を疑う言葉に、隼人はもう一度聞きなおす。
光「……冗談でこんなこと言うわけないだろ。名前が無かった。落ちた」
怜「マジかよ……」
三人の間に何とも言えない重苦しい空気が流れた。
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