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「えっと…凄く良かったと思うよ…」
他にも賛美の言葉はあったけれども、口下手な猛には、それが精一杯の言葉だった…
「ありがとう🎵」
そう言って少女は、別の人に
視線を向け…
「ねぇ、どうだった?」
と質問していた。
猛は、少し安堵した表情で、
その場を離れようとした。
すると、何者かに腕を
グィっと捕まれて
「たけし? もしかして、
猛じゃないか?」
と聞かれた。
猛は、腕を掴んだその人物が
誰なのか、顔を見て過去の
記憶を辿り…
「え?…勇人(はやと)?」
と確かめるように聞いた。
そう、それは高校時代の同級生の一条勇人だった。
高校卒業後、東京の大学に進学したので、それ依頼数年ぶりの再開だった。
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