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だって
そこにあることが自然で
僕はそれに
気付こうともしなかった
ねぇ聞いて
それは
失ったら、
終わりなんだよ
叫ぶように、
すがるように、
切ないあの声が
耳の中で何度も響く
笑ってごまかすなんて
もうできないのに。
追い立てる声は
強さを増して
そう僕はただずっと
それに気づけなくて
その声はずっと
ベルを鳴らし続けていたのに
ねぇ
失ったら、
元には戻せない
優しい声が今
静かな終わりを告げようとしてるよ……
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