アラスカ

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あらゆる物が凍てつく白銀の世界。 今、フェイクがいるのはそんな場所だ。 場所は、アメリカ大陸の北部に位置するアラスカ。 確か、アレウト族の言葉で半島って意味である『アラクシャク』が語源である。 周囲には、氷ばかり。 いや、自然も残っているから緑と銀の世界かな。 とりあえず、近くにある町に向かうとする。 とりあえず、そこで簡単に車とかを借りよう。 そんな事を考えながら、ザクザクという音を立てながら雪の地面を踏み締める。 寒さはキツイが、フェイクはいつもと何ら変わらないいでたちだ。 これは、寒さなんかでは死なない。 というフェイクの体質も関係しているが。 だが、全く寒くない、と言えばそれは嘘だ。 やはり、肌寒いくらいの感覚はある。 町の輪郭がうっすらと見えてきた。 ブリザードの為に、凄く見え辛いが。 吹雪の中、コート1枚で歩いてくる人間なんかがいたら、さぞ滑稽な景観だ。 多分、そこの人達から見たら、フェイクはただの狂人に見えた事だろうな。 少しかかり、町についた。 その頃には、吹雪は止んでいた。 だが、町だと言うのに、そこには活気という物がない。 ゴーストタウン、そんな比喩が良く合うだろう。
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