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『~…ふぅ。聞いてくれてあり…?!え?泣いてんの?!!』
私はまた涙を流していた。「な、泣いてないですよっ玉ねぎ切ってて…」
『いや、意味分からんけど…?笑』
『俺、飯岡優樹って言います。今年で22。君は?』
ごしごしと涙を拭い
「品川弘美、中学3年です」
『え?中3?!!みえねーよ笑笑』
「老けてるっていいたいんですかあっ?!」
今日までずっと笑えなかったのに笑えた。
死のうとしてたのに。
この人と初めて会った気がしなかった。
何もかも知っている気がした。
『どしたの?』
「あ、いや!なにも」
『あー…明日もくるから聞きにきてよ』
「はい!」
これが優樹との出逢いだった。
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