試合前日 ~病院へ~

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キュッ、スパッ!! キュッキュッスパッ!! 「陽平の3Pよく入るよな~。練習の賜物やな。」 「違うよ、パスが良いんだよ。」 「いやいや、そんな褒められたら調子のっちゃうな~。」 「別にそこまで褒めてないけど。」 「なんだよそれ。まぁ嘘でもそう言ってくれたのは嬉しいよ。そういえば、陽平体調悪いって言ってたよな。そろそろ辞めて帰ろうで。」 「分かった。あと、10本だけ打たせて。」 「OK。あと10本で300本か、毎日のノルマだもんな。」 「うん。」 キュッキュッ、スパッ!! キュッ、スパッ!!………………………………… 「よしっあと2本。キッチリ決めろよ。」 シュッ、パシッ、キュッキュッ、スパッ!! 「よしっ、ラスト!!」 シュッ、パシッ、キュッキュッ…………………ダン、ダンダン………………… 「おいおい、最後にエアーボールかよ~しっかりしてくれよな~陽平らしくない、やっぱ疲れてるんじゃねぇの。」 バタンッ!!…………………………………… 俺の後ろで何か倒れる音がした。振り返ると、陽平が…。 「おい、陽平!!しっかりしろよ!!どうしたんだよ!!」 俺は、チームのみんなに知れたら動揺すると思い、コーチにだけこのことを伝え、病院に行った。正直、俺が一番動揺していた…。
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