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「明日はいよいよ決勝やな、陽平。」
「うん、そうだね。」
いつものように陽平はバッシュのヒモを結んでいる。
「そうだねって…。陽平と俺の夢だったインターハイまであと一勝ばい。緊張するよな?」
俺と陽平がバスケを始めたときから口癖にしてきた、インターハイ出場が目の前に来ていた。
「インターハイか…。」
「おっ、陽平もやっぱ緊張する?俺はチョイ緊張しとるかな。」
「緊張はしないよ。ただ、楽しみなんだ。全国には強いチームがあるのかなって思うと、ワクワクする。」
陽平の目が、初めてキラキラ光るのを見た。
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