0人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうだ。腹減ってないか?」
(また唐突に・・・)
俺は公園の外に止めてあった自分の車に父を乗せて走り始めた。
「うまいもんだなあ~運転」
「そーですか」
「車の免許はいつとったんだ?」
「18歳の時です」
「へえ~。すごいなあ」
「そうですか」
「すごいよ」
「普通ですよ」
「いや、すごいよ」
手をもみもみ。
窓の外をせわしなく見る。
(沈黙が耐えられないのか・・俺と同じだ)
フッと笑ってしまった。
俺も車内で二人きりになると、男女問わず沈黙に耐えきれずにいつもよりたくさんしゃべって沈黙を埋めようとする傾向があるから。
最初のコメントを投稿しよう!