距離

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それからわたしと先輩は少しずつ学校でも 顔を合わすと話すことが増えた とりとめのない話し・・ 朝の挨拶 帰りの挨拶 少しだけでも嬉しくて 胸が毎日 トク・・・・ トクン‐―― ある日の放課後 先輩が教室までやってきた 「音―藤中先輩だょ」 仲良しの友達につっつかれながら 先輩の側にいく なんだかくすぐったいけど ―うれしい―‐ 「先輩、どうしたんですか?」 先輩は少し照れながら 「・・今日は部活休みだから・・音に部活の買い出し付き合ってもらおうと思ってさ」 先輩が照れるから わたしもつい顔が赤くなる 「・・しょうがないなぁ・・・付き合いますよ」 幸せだった
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