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後ろを振り向けば先輩とわたしの足跡がついている 時々振り返りながら わたしたちは言葉を交わさずあるいた ザァ――‐‐ン 波の音がきこえる 繋いだ先輩の手から あったかい鼓動がきこえる すごく‐―あったかい しばらく歩いたあと わたしと先輩は街中に行くことにした 約束のデート ドキドキ―‐ ―ドクンッ‐‐‐ あれ―‐? 胸に痛みが走る 先輩との楽しいデートのはずが 一瞬にしてわたしを 暗闇の中に引き入れるもの 胸の痛み―‐ 先輩の名前を呼ぶ声を聞きながら わたしの意識は薄れていったんだ―‐‐
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