稽古の日々~ビサイド島~

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ビサイド村から海までは歩いて1時間くらいかかる。さらにモンスターまで出るのだ。 エクスとラインは歩いて海へ向かっていた。 ライン「考えてみれば海まで結構、距離あるな。」 エクス「まあね。モンスターもうじゃうじゃいるし。」 ライン「モンスターと出会わなければいいけどな。」 エクス「それが一番だね。」 その願いも虚しく、5分後モンスターと遭遇してしまった。 モンスターの名前はクリック。前後に大きな爪を持っている。その他にも鋭く尖った尻尾もあるのだ。 エクス「ちょっと待てライン。ビサイドであんなモンスター見たことないぞ。」 ライン「ああ。どんな攻撃を仕掛けてくるかわからない。十分気をつけて戦えよ。」 エクス「魔法援護よろしく。」 ライン「まかせとけ。」 エクス「んじゃ一丁やるか。」 クリックとの戦いが始まった。 ライン「黒魔法、ファイア。」 ブォウ エクス「そらよ。」 ザクッ 先手をとったのはエクスとライン。 ラインの魔法を当ててひるんだ所をエクスが斬る。という作戦だ。 攻撃を受けたクリックは大きな爪で反撃してきた。 ザクッ エクス「うっ。」 大きな爪がエクスに命中。 それを助けようとラインが魔法を唱えようとするが… ヒュン ドン ライン「ぐおっ。」 クリックの尻尾で腹を攻撃され飛ばされた。 エクス「ライン!大丈夫か?」 ライン「うっ…人の事…心配する前に自分の心配をしろ。」 エクス「こいつは俺が倒すから。」 エクスが前を向いたとたん。クリックが爪を上から下へ振りかざしてきた。 ブゥン エクス「そんな大きな動きの攻撃には当たらないっつの。」 冷静にひらりと避けるエクス。それと同時に反撃に出た。 エクス「さっさとやられろっつーの。」 グサッザクッ クリックに大ダメージをくらわせた。 クリックはエクスじゃ分が悪いと思ったのか、走ってラインの所へ行きだした。 エクス「あの野郎。」 エクスは素早い動きでラインの前に立つ。 クリックはエクスを尻尾で弾き飛ばそうと尻尾を逆立ててエクスの方に走って来ている。 エクスもクリックに向かって走りだす。 エクス「このザコがぁ~!!」 ザクッ グサッ ザクッザクッ ドン クリックはラインの目の前で倒れ息絶えた。
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