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ふらふらと歩いてる あたしに 「大丈夫か!?」 そう言ってくれたのは スーツにBVLG○RIのベルトやら指輪・財布をみにつけていた20代くらいの男だった. 「大丈夫やで.」 あたしは軽く答えた. ((何やこいつ.)) あたしが軽くお辞儀をして歩き出すと そいつは 「ちょ!!待てや.名前教えてやあ??」 ((ホンマ何やこいつ.)) 「あんたの名前は?」 と聞くと 「安井.お前は!?」 そう聞き返してきた. ((まあテキトーに教えとくか.)) 「翼やで.」 そう答えた. それから少し会話をして 夜に待ち合わせの約束をして別れた. 今となれば もしあの時こいつに 出会ってなかったら あんなに怖いことも あんなに黒い世界も 知らなくて済んだんやな‥ 心からそう想う.
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