認知症って…

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まず、前提として病気です。何らかの要因で、脳に機質的変化が起きて、認知機能が阻害される、病気。ここんとこ間違えちゃダメなんです。腸という臓器の機能が落ちると便秘になる。じゃあ脳という臓器なら…ってだけの事なんです。まだ偏見があったりしますが、謂われのないものです。書いている僕も、読んでいるあなたも、誰しもがかかる可能性がある病気なんですね。 で、何が起こるか。具体的に挙げるとキリ無いんですけど、記憶の障害。新しく記憶ができず、記憶が大体新しい順に消えていきます。認知障害。物が何であるか、何に使う物か、またその名称、等が、繋がらなくなります。筆者の勝手な思い込みかもしれませんが、主にこの二つが複雑に絡み合って、認知症の行動障害となります。そして、何よりこの病気の辛い所は、自覚がある、という事です。わからなくなっていく自分がわかる。恐ろしい事だと思って頂けるでしょうか? ここで言いたい事は偏見を持たれるような事ではない。またかかってしまった方は他人が思うより大変な目にあっている、という事です。「ボケた本人は分からんから気楽なもんや」と言う人がいますがそんなことはありません。ジワジワと進行し、出来ないことが増えていく。本人は常にそんな恐怖と闘っているんです。それを踏まえてこの先を読んで頂けるとありがたいです。
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