生きてるだけで…

3/6
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
ある日Uが拙者にボソッと漏らした。 『うちな親おらんのよ……』 Uの両親はUとお兄さんがまだ幼い頃不慮の事故で亡くなっていた。それからはおじいさんとおばあさんに育てられた。だからUは地元でも寮に入ってるんだとわかった。 Uは『ほなけんうち高校卒業したらいっぱいじいちゃんばあちゃん孝行してあげようって思っとる』笑顔で話すUが何故か自分より大人感じた。 それから月日が流れて……。 拙者とUはそれぞれ別の道を歩み始めていた。 ある日携帯がなり見てみるとUだった。拙者は電話をとり『久しぶり元気にしよった?』と声をかけた。昔とかわならいUの声だった。何時間も話した。一回遊ぶ事になり一緒に買い物したり久しぶりに楽しんだ。それからもUとは連絡をしたり、遊びに行ったりを何度も繰り返した。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!