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「お…姉さ…」 涙が溢れ止まらない。 「なんてあの子は書いたの?」 私はお姉さんに手紙を見せた。 「雪矢は…?」 お姉さんは俯いて何も言わない。 「ねぇ…雪矢は?ヒック…うっ…雪矢…雪矢に会わせてよ!!」 私はお姉さんにしがみついた。 「雪矢…の“遺言”ね」 遺言…まさか… 「書いてありますよ?30%の確率は治るって…」 「柚亜さん…落ち着いて」 「雪矢はどこに?お願いです。会わせて…」 「……わかった。会わせてあげる。明日……この場所まで来て」 そういってお姉さんは私に住所の紙を私去った。
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