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次の日タクシーでその場所に向かった。
着いた場所は…………………
……墓……
「柚亜さん…」
「お姉さん…ここ…」
「こっちよ…来て…」
お姉さんは真っ直ぐ歩いて行った。お姉さんの後を追いかける。
雪矢はここにいる?
不安が頭をよぎる。
「柚亜さん…」
お姉さんはある墓の前で止まった。
「雪…矢は…?」
「この下で眠ってるわ。」
眠ってる…?
「…いつ…起きるんですか…?」
「もう二度と目は覚めない。」
急に足に力が入らなくなりその場に膝をついた。
「柚亜さん…」
分かってた。最後に別れた時から分かってた。
二度と会えないことは…
「大丈夫です。お姉さん…」
「…」
「分かってたんです。何となく…ただ現実を受け止められなかった。」
泣くことも出来なかった。悲しいはずなのに…
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