4人が本棚に入れています
本棚に追加
「久しぶり…寂しかった?」
私は毎年雪の降る季節にこの墓を訪れる。
「ママ~♪」
私は結婚した。可愛い子供も授かった。
今の生活に満足してる。旦那も愛してるわ。
「どうしたの?“雪矢”」
ただ、あなたをまだ忘れられないだけ。
「ゆあ…世界は僕等を必要としてる」
「え?」
「このお墓の後ろに書いてある」
涙は流さない。
雪矢…あなたは雪のような人…雪のように現れ雪のように消える。
私は今でもあなたを愛してる。私にとっての世界はあなただから…
最初のコメントを投稿しよう!