名前

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泣いた…沢山… 「大丈夫?」 私は頷いた。 「じゃあ、僕はそろそろ行かないと」 と言ってその人は立ち上がった。 「待って!」 自然と声が出てしまった。 「何?」 「あ…っ…名…前」 「ん?」 「名前聞いてない。」 「クス…僕の名前は…」 そっとその人は私に耳うちした。 耳うちされたことに私は真っ赤になってしまった。 私はその人との距離がある程度離れたとこで叫んだ。 「私の名前は…柚亜【ゆあ】だよ!また、待ってるから!」 その人は振り返って手を振ってきた。 待っててもいいんだね。 『僕の名前は…雪矢【ゆきや】』 雪矢…
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