思い出と恋心

2/2
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
ふと思い出す 初めて君と出会った日ヲ 何処までも続く蒼い空 微かに頬をよぎる冷たい風 幼さと真新しい日々の中 僕は君に出会った つまらない事で喧嘩をし つたない言葉で 愛ヲ語り合った 何もかもが新鮮で 君が全てだと本気で思った 冷たい風が吹く日は重なり歩き 雨が降る日は一つの傘で 寄り添った 使い古された 「愛してる」の言葉ヲ 何度も何度も言い合った あれから・・・ 数えきれない時間をすごし 幾つもの出来事があった 楽しい事 挫折や後悔 新しい恋もした 忙しさの中で 変わらない日々をすごし あの頃の僕と 変わってしまっただろうか? あの雨の降る日 「サヨナラ」と言って 傘ヲ差し出した 君の頬に見た雫は 雨だったの? 涙だったの? 今になってそれヲ思い出すよ 永遠なんて言葉は 無いのかもしれないけど 思い出だけは色褪せないまま あの頃と同じ景色ヲ 映し続ける きっと・・・ そしてまた僕は 忙しい日々の中で 何処までも続く蒼い空ヲ 見上げた時 ふと君ヲ思い出し 微笑みながら前に進むだろう
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!