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1ヶ月近く前
ミナは、彼氏
だと 思っていた人に
見事 逃げられ
捨てられてしまった
その人は
初めて、本指名をくれた人だった
洋(ヒロシ)さん
10歳以上年上の、31歳
まだ接客慣れしてないミナに
優しく色々教えてくれたり
さり気なく
会話をリードしてくれる人だった
いつも、余裕があって
気配り上手の誉め上手
何をしてもさり気ない感じが
まさに大人の男
素敵な人だった
よく、指名を貰うようになり
次に繋がる指名も欲しかったミナは
連絡先を交換
最初は、他愛のない話や
少し、駆け引きをしながら
お互いを知っていった
だんだん
同伴で、ご飯を食べに行ったりするうちに
たいていのお客さんみたいに
ガツガツした感じがしない彼の魅力に
惹かれていった
キャバ嬢は、ミナにとっては
あくまで副業
会社にも、秘密
収入も、一人暮らしの分くらいは
会社員として働いて
普通に貰えてはいたが
遊ぶため
とか
欲しいもの
とか
基本的に、自分のお金以外
頼りたくない性格
"足りないなら稼げばいい"
と、遊び友達であり
キャバ嬢の先輩
マキの紹介で
ミナはこの世界に入った
簡単に稼げる
なんて、認識が 甘すぎた
お客さんとの
色恋には
注意ダヨ
マキの言葉の意味が
この時はまだ わからなかった
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