第二幕 ~生活~

2/20
前へ
/42ページ
次へ
少女は、防寒対策の為かなり着込んでいるようだ 鳴海>> 「ここ、俺の部屋なんだけど…」 ?>> 「知ってますよ」 少女が応える 何故俺の部屋を知っている? そんな疑問を押さえ込む 鳴海>> 「見た感じ、中学生だよな?」 ?>> 「はい、秋月中学です」 鳴海>> 「秋月…」 俺は思考を巡らせる 秋月… 何処かで聞いて事のある場所だ 鳴海>> 「もしかして、隣町?」 ?>> 「よく知ってますね」 鳴海>> 「っで、何で一人でココにいるの?」 ?>> 「……」 鳴海>> 「話せない事情でも?」 ?>> 「…くしゅん」 少女は一つくしゃみをする よく見ると震えている 着込んでいると言っても それほど、防寒出来ていないようだ 鳴海>> 「とりあえず、部屋入る?」 ?>> 「はい…」 俺は家の鍵を開け 少女を部屋の中に入れる 部屋の中は寒かった 俺は急いで暖房を付ける しばらくすると暖かい風が部屋を暖める ?>> 「よいしょ」 少女は着込んでいた服を脱ぎだす 部屋が暖かくなり暑くなってきたのだろう ?>> 「ふぅ~」 鳴海>> 「っで、さっきの質問に答えてくれるか?」 俺は2人分のコーヒーを持って 少女にそう問う 鳴海>> 「あ、砂糖は好きなだけ入れていいから」 ?>> 「はい」 そういうと少女は砂糖をスプーンで掬い コーヒーに混ぜ始める 1杯、2杯、3杯、4杯…… 鳴海>> 「なぁ、どれだけ砂糖入れるんだ…?」 ?>> 「え?」 砂糖を7杯入れたところで少女の手が止まる そして俺を向いてこういう ?>> 「大体10杯は入れますよ」 鳴海>> 「……」 俺は砂糖を手に取り キッチンに直しに行く
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加