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少女は、防寒対策の為かなり着込んでいるようだ
鳴海>>
「ここ、俺の部屋なんだけど…」
?>>
「知ってますよ」
少女が応える
何故俺の部屋を知っている?
そんな疑問を押さえ込む
鳴海>>
「見た感じ、中学生だよな?」
?>>
「はい、秋月中学です」
鳴海>>
「秋月…」
俺は思考を巡らせる
秋月…
何処かで聞いて事のある場所だ
鳴海>>
「もしかして、隣町?」
?>>
「よく知ってますね」
鳴海>>
「っで、何で一人でココにいるの?」
?>>
「……」
鳴海>>
「話せない事情でも?」
?>>
「…くしゅん」
少女は一つくしゃみをする
よく見ると震えている
着込んでいると言っても
それほど、防寒出来ていないようだ
鳴海>>
「とりあえず、部屋入る?」
?>>
「はい…」
俺は家の鍵を開け
少女を部屋の中に入れる
部屋の中は寒かった
俺は急いで暖房を付ける
しばらくすると暖かい風が部屋を暖める
?>>
「よいしょ」
少女は着込んでいた服を脱ぎだす
部屋が暖かくなり暑くなってきたのだろう
?>>
「ふぅ~」
鳴海>>
「っで、さっきの質問に答えてくれるか?」
俺は2人分のコーヒーを持って
少女にそう問う
鳴海>>
「あ、砂糖は好きなだけ入れていいから」
?>>
「はい」
そういうと少女は砂糖をスプーンで掬い
コーヒーに混ぜ始める
1杯、2杯、3杯、4杯……
鳴海>>
「なぁ、どれだけ砂糖入れるんだ…?」
?>>
「え?」
砂糖を7杯入れたところで少女の手が止まる
そして俺を向いてこういう
?>>
「大体10杯は入れますよ」
鳴海>>
「……」
俺は砂糖を手に取り
キッチンに直しに行く
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