第二幕 ~生活~

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鳴海>> 「どうしてだ?」 佐倉>> 「だって二人で肩を並べているじゃないですか」 その時気付いた 俺と雪塚は物凄く近くに座っていた 振り向けば顔と顔がぶつかる距離 雪塚>> 「よいしょっ」 鳴海>> 「どっこいせ」 俺と雪塚が同時に距離を取る 佐倉>> 「ふふふ♪」 それを見た佐倉が笑う しかし、その空気を打ち消すように 雪塚が口を開く 雪塚>> 「ねぇ?仁菜っちは何でココに来たの?」 佐倉>> 「それは…」 雪塚>> 「圭介が何回も聞いてるみたいだし」 鳴海>> 「ゆん 無理だって」 雪塚>> 「ねぇ?教えてくれないかな?」 佐倉は俯く さっきまでのご機嫌が嘘のようだ しばらくすると、佐倉が口を開いた 佐倉>> 「わかりました…」 鳴海>> 「えっ?」 雪塚>> 「やったね☆」 俺の時とは違い 事情を話すようだ 察するに、隠し通すのが嫌になったのだろう 佐倉>> 「私の両親は離婚したんです」 鳴海>> 「ん?」 雪塚>> 「え?」 突然の話 驚きと疑問が浮く 雪塚>> 「離婚?それっていつ頃?」 佐倉>> 「数日前です」 鳴海>> 「それはまた急だな」 佐倉>> 「それで、私は嫌になって家を出てきました」 雪塚>> 「言う所の家出だね」 佐倉>> 「はい」 俺と雪塚はその後も、詳しい事情を聞く 聞けば聞くほど悲惨だ 雪塚>> 「大変だったね…」 佐倉>> 「…はい」 鳴海>> 「……」 嘘を言っているような感じでもない 俺は素直に佐倉の言う事を信じる
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