第二幕 ~生活~

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雪塚>> 「分かった」 鳴海>> 「何が分かったんだ?」 佐倉>> 「??」 雪塚>> 「しばらくの間」 鳴海>> 「しばらくの間?」 雪塚>> 「圭介の家に居ることを許す」 佐倉>> 「え?」 鳴海>> 「ちょっと待て」 雪塚>> 「何?圭介は不満?」 鳴海>> 「不満とかじゃなくて、食費とかどうするんだよ?」 俺は率直に思うことを言う 大体俺は一人暮らし 二人分の食費を出していけるほど裕福でもない 雪塚>> 「気合」 鳴海>> 「気合で金が手に入れば苦労しない」 佐倉>> 「あの~」 佐倉が小さな声で言う 俺と雪塚は佐倉の方を見る 佐倉>> 「通帳とカード…ありますよ?」 そういうと通帳とカードを テーブルの上に置く 俺は通帳を開く 鳴海>> 「…マジか?」 雪塚>> 「いくら入ってるの?」 雪塚が横から覗いてくる そして桁を数え始める 雪塚>> 「一、十、百、千…」 鳴海>> 「二十七万と五千円 小さいのは気にするな」 雪塚>> 「豪く大金をお持ちで」 俺と雪塚は佐倉を見る 佐倉>> 「えへへ」 鳴海>> 「中学生が持つ金額か?」 雪塚>> 「私の貯金は、その十分の一ぐらいだよ?」 鳴海>> 「それは少なすぎだ」 俺は通帳をテーブルの上に置く 佐倉>> 「良かったら足しにしてください」 雪塚>> 「どうするの?食費の心配なくなったよ?」 鳴海>> 「……」 俺は少し考えて答えを出す
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