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鳴海>>
「圭介って呼んでくれ…
そっちの方が気分が悪くならない」
佐倉>>
「でも、年上ですし…」
鳴海>>
「気にするな」
佐倉>>
「はい…」
鳴海>>
「呼んでみろ」
佐倉>>
「け…圭…」
鳴海>>
「は?聞こえないぞ?」
佐倉>>
「圭…圭介…」
鳴海>>
「よく出来ました」
佐倉は俺の名前を呼んだ後
俯いてしまった
多少顔が赤くなっているようだ
鳴海>>
「仁菜」
佐倉>>
「え?」
鳴海>>
「俺はそう呼ばせてもらうぜ」
佐倉>>
「あ、はい!」
佐倉の顔が明るくなる
何とも表情豊な娘だ
鳴海>>
「さて、晩飯でも作るか」
佐倉>>
「私が作ります」
鳴海>>
「いや、俺が作る」
佐倉>>
「何でですか?」
鳴海>>
「甘い目玉焼きの
二の舞になりたくないからな」
佐倉>>
「美味しかったですよ?」
鳴海>>
「お前はだろ?」
佐倉>>
「…はい」
鳴海>>
「とりあえず、座ってろ」
俺はそういうとキッチンに向かう
その時だ、勢いよく玄関が開く
鳴海>>
「誰だ?」
佐倉>>
「雪塚さん…」
鳴海>>
「は?」
俺は玄関の方を見る
すると、さっき帰ったはずの雪塚が居る
手にはビニール袋を提げて
雪塚>>
「今帰ったぜ!」
鳴海>>
「何しに来た?」
雪塚>>
「圭介が手を出さないように監視を」
鳴海>>
「安心しろ
絶対に手はださん」
雪塚>>
「男は狼…
夜は分からないよ~?」
雪塚が部屋に入ってくる
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