第二幕 ~生活~

14/20
前へ
/42ページ
次へ
鳴海>> 「はぁ~、分かったよ さすがに、人間性だけは疑われたくない」 雪塚>> 「やったね」 佐倉>> 「よかったですね」 佐倉に向かって、雪塚が親指を立て 拳を前に突き出す 雪塚>> 「それじゃ、圭介は座ってなさい」 鳴海>> 「マジでお前が作るのか?」 雪塚>> 「不満?」 鳴海>> 「…食えるの作ってくれよ?」 雪塚>> 「失礼な!」 雪塚は俺を蹴飛ばす 余程勘に触ったらしい 鳴海>> 「分かった!分かったから、蹴るな!」 雪塚>> 「大人しく座っとけ!」 最後に一発 思いっきり蹴る 鳴海>> 「たく…」 佐倉>> 「ふふふ」 それを見ていた佐倉が笑う 俺は仕方なくベットに腰掛ける事にした しばらくするといい匂いが漂ってくる 雪塚>> 「そろそろ出来るよ」 鳴海>> 「おぅ」 佐倉>> 「メニューは何ですか?」 雪塚>> 「ゆんスペシャル野菜炒め」 佐倉>> 「野菜炒め♪」 鳴海>> 「好きなのか?」 佐倉>> 「はい♪」 雪塚>> 「それなら楽しみにしとくといいよ」 鳴海>> 「だとよ」 佐倉>> 「楽しみです♪」 佐倉がワクワクした顔で 料理が出来上がるのを待っている それだけ好きなのだろう 雪塚>> 「圭介手伝って」 鳴海>> 「あ?」 雪塚>> 「料理を運ぶ事ぐらいしろよ」 鳴海>> 「分かったよ」 俺は渋々腰を上げ キッチンに向かい、皿を取り出す 鳴海>> 「コレぐらいの皿でいいか?」 雪塚>> 「十分」 雪塚が、野菜炒めを皿に盛り付ける
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加