第二幕 ~生活~

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鳴海>> 「匂いは良いよな」 雪塚>> 「味も良いとも」 鳴海>> 「そう願うよ」 俺は野菜炒めをテーブルに運ぶ すると佐倉が目を輝かせている 鳴海>> 「毒見するか?」 佐倉>> 「えっ!?」 雪塚>> 「失礼な事言うな!」 雪塚がご飯を盛りながらそういう そして三人分、ご飯をテーブルに運んでくる 鳴海>> 「白飯なんてあったか?」 雪塚>> 「ないと思ったから買ってきたの」 鳴海>> 「察しが良いな」 雪塚>> 「まぁね」 佐倉>> 「美味しそう♪」 佐倉が今か今かと待ち侘びている 鳴海>> 「それじゃ食うか」 雪塚>> 「そうだね」 佐倉>> 「はい」 俺達は合掌をする そして、思い思いに箸を運ぶ 佐倉>> 「野菜炒め頂きます」 雪塚>> 「どうぞ~」 佐倉が野菜炒めを口に運ぶ 俺はそれを見届ける 雪塚>> 「どう?」 佐倉>> 「美味しい!」 雪塚>> 「本当に?」 佐倉>> 「はい」 鳴海>> 「……」 雪塚>> 「ほら、圭介も食べるのだ」 鳴海>> 「分かったよ」 俺は野菜炒めを口に運ぶ 匂いは良い だが、味は分からん 今朝の目玉焼きが良い例だ 鳴海>> 「……」 雪塚>> 「どうだ?」 鳴海>> 「うん、人並み程度に食えるな」 雪塚>> 「もっと違う言い方ないの?」 鳴海>> 「そうだな…」 佐倉>> 「正直に美味しい って言ったらどうですか?」 佐倉がそんな事を言ってくる
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