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鳴海>>
「匂いは良いよな」
雪塚>>
「味も良いとも」
鳴海>>
「そう願うよ」
俺は野菜炒めをテーブルに運ぶ
すると佐倉が目を輝かせている
鳴海>>
「毒見するか?」
佐倉>>
「えっ!?」
雪塚>>
「失礼な事言うな!」
雪塚がご飯を盛りながらそういう
そして三人分、ご飯をテーブルに運んでくる
鳴海>>
「白飯なんてあったか?」
雪塚>>
「ないと思ったから買ってきたの」
鳴海>>
「察しが良いな」
雪塚>>
「まぁね」
佐倉>>
「美味しそう♪」
佐倉が今か今かと待ち侘びている
鳴海>>
「それじゃ食うか」
雪塚>>
「そうだね」
佐倉>>
「はい」
俺達は合掌をする
そして、思い思いに箸を運ぶ
佐倉>>
「野菜炒め頂きます」
雪塚>>
「どうぞ~」
佐倉が野菜炒めを口に運ぶ
俺はそれを見届ける
雪塚>>
「どう?」
佐倉>>
「美味しい!」
雪塚>>
「本当に?」
佐倉>>
「はい」
鳴海>>
「……」
雪塚>>
「ほら、圭介も食べるのだ」
鳴海>>
「分かったよ」
俺は野菜炒めを口に運ぶ
匂いは良い
だが、味は分からん
今朝の目玉焼きが良い例だ
鳴海>>
「……」
雪塚>>
「どうだ?」
鳴海>>
「うん、人並み程度に食えるな」
雪塚>>
「もっと違う言い方ないの?」
鳴海>>
「そうだな…」
佐倉>>
「正直に美味しい
って言ったらどうですか?」
佐倉がそんな事を言ってくる
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