~プロローグ~

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何で俺がこんな事を… 佐倉>> 「あっ…」 鳴海>> 「勘弁してくれよ…」 小さな少女は躓き 手に持っていた料理を溢す 床一面に広がる料理の残骸 佐倉>> 「ごめんなさい…」 鳴海>> 「いいよ」 俺はため息を吐きながら片付ける 見た目は美味そうな料理だったのだが こうなってしまっては、食べる訳にもいかない 佐倉>> 「また作り直します」 鳴海>> 「作るのは良いけど、運ぶのは俺にさせろ」 佐倉>> 「あ、はい」 少女はまたキッチンへ向かって行った パタパタと音を立てながら 鳴海>> 「今月の食費足りるか…?」 俺はそんな事を考えながら 片付けた料理を見つめる 鳴海>> 「お前らも不運だったな…」 料理に問いかける俺 普通に見たら頭がおかしい人だ 佐倉>> 「お料理♪お料理♪」 鳴海>> 「……」 佐倉>> 「お塩にコショウ♪入れましょう♪」 鳴海>> 「楽しそうだな…」 俺は少女が歌う曲を聴く 歌から察するなら、かなり楽しそうだ 佐倉>> 「るんるん♪・・ん?なんだろこれ?」 鳴海>> 「……」 佐倉>> 「とう…ばん…じゃん?」 鳴海>> 「……」 佐倉>> 「まぁいいや、全部入れましょう♪」 鳴海>> 「ちょっと待て!!」 俺の生活はいつからこんな風になってしまったんだ…
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