身代わりでも…

13/19
前へ
/480ページ
次へ
「もしもし…」 振り絞るようにして声を出すあかり… 「あかり?どうなってるんだよ…あいつ誰?お前…今どこ?」 質問ばかりの譲… 「もう…かけてこないで……私…譲とやり直すつもりないから…」 「なんだそれ!もう次の男かよ!当て付けかよ!俺に夢中だったくせによ!」 悪態のオンパレードだ… あかりは携帯を耳から遠ざけていたので…譲の声はもれていた…当然亮太にもきこえている… 亮太はあかりから携帯をとると… 「あかりは俺が大切にするから!二度とかかわらないでくれ!」 譲は怒鳴り声で 「お前なんて所詮俺の身代わりなんだよ!馬鹿じゃねえの!」 「身代わり…?そんな事関係ないから!あかりをあんなになるまで泣かさないですむならな!」 譲は反論出来ずにいた… 「じゃあな!」 携帯をきる亮太。 「ごめん…勝手な事したよな…」 亮太は今更ながらでしゃばり過ぎたかと…自己嫌悪に。 あかりは首を横にふる。
/480ページ

最初のコメントを投稿しよう!

930人が本棚に入れています
本棚に追加