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「もしもし…」
振り絞るようにして声を出すあかり…
「あかり?どうなってるんだよ…あいつ誰?お前…今どこ?」
質問ばかりの譲…
「もう…かけてこないで……私…譲とやり直すつもりないから…」
「なんだそれ!もう次の男かよ!当て付けかよ!俺に夢中だったくせによ!」
悪態のオンパレードだ…
あかりは携帯を耳から遠ざけていたので…譲の声はもれていた…当然亮太にもきこえている…
亮太はあかりから携帯をとると…
「あかりは俺が大切にするから!二度とかかわらないでくれ!」
譲は怒鳴り声で
「お前なんて所詮俺の身代わりなんだよ!馬鹿じゃねえの!」
「身代わり…?そんな事関係ないから!あかりをあんなになるまで泣かさないですむならな!」
譲は反論出来ずにいた…
「じゃあな!」
携帯をきる亮太。
「ごめん…勝手な事したよな…」
亮太は今更ながらでしゃばり過ぎたかと…自己嫌悪に。
あかりは首を横にふる。
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