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A「おっはー♪」
B「はよ…」
A「なんや、元気ないなぁ!」
B「お前が朝の4時に呼び出すからだろ。っていうか、冬だから朝っていうより夜だけど。返せ! 俺の快適な睡眠返せ! …畜生、叫んだら余計に疲れた」
A「叫ばなきゃええんやで」
B「お前のせいだろーが!」
A「しーっ、近所迷惑!」
B「…すまん。って、俺は悪くねぇ!」
A「まぁまぁ、俺かて何の意味もなく呼び出さへんて」
B「…本当か?」
A「なんや、その疑り深い目は」
B「お前に呼び出されて、今までましな理由なんてなかったじゃねぇか。午前2時29分になると駅の踏切が不思議な動き方をするとか、夕食前になるとお前ん家の犬が尻尾で遊び出すとか、12時の星は綺麗に見えるとか」
A「最後の星は綺麗やったやろ~。流れ星も見れたしな!」
B「だったら体育祭じゃねぇ日にしてくれよ! あんだけ動き回って、星を見る余裕なんてねぇよ…まぁいい、で、今回はなんなんだ?」
A「それは、ヒ・ミ・ツ!」
B「よーく、分かった。…歯ぁくいしばれ」
A「まったまった! 絶対自分が喜ぶ事やから! 飴あげるし」
B「わ~いっ♪ って、俺はガキじゃねぇ!」
A「よしよし、じゃあ、目ぇ瞑って100数えてや」B「? いーち、にー、さーん…」
A「開けてもええよ!」
B「ん…おぉー、でかいツリーだな、3メートルはあるか?」
A「それぐらいでかいんちゃう? な、俺凄いやろ?」
B「確かに凄いけど、それで?」
A「それでって、今日自分の誕生日やろ~」
B「いや」
A「…え?」
B「俺の誕生日夏だけど?」
A「…それにしてもでかいツリーやなぁ。天才や、俺☆」
B「ごまかすなぁ!」
<完>
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