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「それより、律子はどうした?」
「律子ちゃんなら、先生に呼ばれたので遅れますと言ってました。そろそろくる頃だとは思いますけど」
「そっか。折角、遊んでやろうと思ったに」
と、胸を誇示するように寄せていく副部長。
見事なまでに胸元がオープンされている制服から覗く二つのメロンはとてもおいしそうに見える。一応は俺も男なので女の子には欲情するし、身体も反応する。
「智樹……ほれ、欲しいか?」
そんな俺の視線を感じ取ったのか、楽しそうに俺の目の前に胸を迫らせて"むにょん"と揺らしている副部長。
「……いえ、遠慮します」
ただ、こうも露骨に迫られると引いてしまうよな。男の本能も複雑怪奇なものだ……。
「はあ、はあ……遅れてすいませ――きゃうっ」
そんな思考を巡らしていると勢いよくドアが開き、雪崩れ込んできた人影がこれまた見事に何もないところで躓(つまづ)き、俺の前にヘッドスライディングばりに滑り込んできた。
「セーフ。いや、大丈夫かい? 律子ちゃん」
「は、はい……いたたっ、大丈夫ですう」
足元でお尻が喋っているように聞こえるが、見事に満開に咲いた花畑が見える。
「律子、毎度ながらパンツが丸見えだぞ」
「へ? きゃあっ」
副部長が「ニシシッ」っと笑いながら律子ちゃんのお尻を突付き、それに反応したかの如く"しゅぱ"っと身体を起こして正座をしている律子ちゃん。
なんで正座? と思ったが、俺を見上げる真っ赤に染まった顔は「見ましたね? 見ましたよね? 絶対に見ましたよね?」と書いてあったので、分かり易く大きく首を縦に振って頷いてやった。
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