伸びる手

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当時私は中二だった。 「三弥(みや)、帰ろうよ。」 「はい、今片付けたら出ます。」 藤井三弥(ふじいみや)、私の仮名です。 当時はいじめられて困っていましたが、秋に部活に入り、そこの友達と仲良くしていました。 「ほら、鍵締めるよ。」 「ありがとうございます。」 普通の、どこにでもいる女子生徒だった。 「三弥、昨日の怖い話みた?」 「私幽霊とか信じてないんです。」 「嘘!三弥って絶対ホラー系で喜ぶタイプだと思ってた!」 「失礼ですね、私ホラー嫌いなんですよ。リアル過ぎて。」 だから私は予想もしていなかった。 まさか、そういう体験をするなんて…。
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