AM08:00

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二人にとって、何ら変わらない朝だった。 午前8時をベッドの上で迎えることも、考えていることも、むしろいつもと変わらな過ぎた。 違うことといえば、彼らはその日いつも以上に一つのことを思い、それが強い願いへと変わっていたことだった。 多忙な姉と、暇と不満を持て余す弟は、場所は違えども同時刻、ベッドの上、同じことを思っていた。 時は午前8時05分。 ((アイツに…なりたい))
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