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山崎「ぜはっ…ぜぇ…ぜぇ…なんだよ突然…」
夏姫「山崎クン、多分…今は逃げて正解だったかも…」
山崎「あー?二人揃ってどうしたんだよ…なんで俺も引っ張った…二人だけで退きゃあ良かったじゃねーか…」
加島「駄目だ…お前じゃあいつにゃ勝てねー…」
プチッ
山崎「なにぃ…?なんつったコラァ?」
加島の言葉に俺は怒りを覚えた。
加島「あいつはああみえて…武道マニアらしいんだ…」
山崎「だからなんだよ…?型有りと型無しなだけの話じゃねーか」
加島「喧嘩で勝てる話じゃねえ。あいつは、殺す気で向かってくる。」
山崎「それはこっちも同様だぜ?」
加島「ただの喧嘩殺法だ…すぐに読まれて潰されちまうのが落ちだ…」
武道…ブドウ…?
なぜか俺はその時、葡萄が頭に浮かんだ。
山崎「いや、あいつ葡萄マニアなんじゃねーの。」
加島「は?」
山崎「だからさ、武道じゃなくて葡萄マニア。巨峰が大好きとかよ。」
加島「駄目だ、んな事ほざく時点で勝ち目はねーな…大体笑えねーし、なんだよそのギャグは。」
だがしかし…奴はガチの葡萄マニアだった。
…………………
北沢「そうだ…この、地域限定のブドウで…奴を釣れるかもしんねーな…」
子分「いくらなんでもそりゃ有り得ないですって」
北沢「やってみなきゃわかんねーだろうが!死ねっ!」
ボゴッ!
子分「ハガァ!?」
ドサッ
北沢「この葡萄に釣られて…寄ってきた時が…山崎、テメーの人生終了の時だ…」
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