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俺は傷ついたが、夏姫はその何倍も傷ついた。
その傷を癒す事も、罪を償う事も…俺には出来ない。
術がないんだ。
夏姫「アタシはね…山崎クンが来てくれて凄い嬉しかったよ。誰よりも先に、山崎クンが助けにきてくれた事が。」
山崎「俺は助けてやれなかった。」
加島「俺が着いた時には、ボロボロだったもんな。」
山崎「夏姫、ごめんな…」
夏姫「あーもう、泣かないでよ山崎クン。」
夏姫はそんな事があっても、今までのように明るく振る舞ってくれた。
隠し切れないハズの傷を、隠して。
加島「山崎、お前が生きてこれからずっと守って行く事が、お前の最大の罪滅ぼしになるんだ。」
夏姫「ヒデクンも何言ってんの?アタシはホント気にしてないから!」
山崎「夏姫、お前が許してくれるなら俺はお前を守る。」
加島「なんだかなあ、何この流れ。」
山崎「うるせえな、黙ってろ。」
夏姫「アタシは山崎クンと一緒に居るよ。」
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