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夏姫｢それにね、アタシだけじゃないよ。ヒデｸﾝだって、田中ｸﾝだって…今まで山崎ｸﾝと関わってきた人達も色々貰ったと思うよ。｣
山崎｢じゃあ聞こう。夏姫は俺から何を貰ったんだ？｣
夏姫｢一番貰ったのは勇気、だね。｣
山崎｢勇気？｣
夏姫｢そっ。山崎ｸﾝの喧嘩を見てきてさ、貰ったよ。目の前の壁に挑んでみる勇気って言うのかな？｣
山崎｢俺はただ立ち塞がる壁をぶち壊してきただけだ。｣
夏姫｢そうだね、そこからアタシは勇気を貰った。｣
山崎｢…そうかい。｣
勇気…
今まで俺は勇気なんて考えた事があったか？
勢い…怒り…憎しみ…
こんな事でしか動かなかったはずだ。
山崎｢ふん、俺の行動から勇気をねェ…大したモンだ。｣
夏姫｢あとはね…優しさ。｣
山崎｢優しさ？｣
夏姫｢そう。助けてくれたり、人の事を思ってくれたり…優しさもたくさん貰ったよ。｣
山崎｢…なんだか恥ずかしい気分だぜ。｣
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