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試しに俺は起き上がってみる。
びきっ
山崎「っく!クフゥ……気持ちいい痛みじゃねぇか。」
上半身を起こした俺は、次に右手、左手を動かす。
山崎「問題ねェ。」
更に両足を動かすべく、下半身に意識を集中する。
両足も動く、指も完璧だ。
山崎「頭をやられた時ゃ焦ったが、大丈夫そうだな。俺を丈夫に産んでくれた母さんに感謝だゼ。」
腕をあげ、後頭部に手をやってみる。
ズキッ
山崎「ぅぐ!!こりゃあ中々だな…。」
左腕に付いている点滴の針が抜けない様に、慎重にベッドから降りる。
山崎「立てる、よな…?」
両足が床につく。
踏ん張りどころだな。
ズッ………キッッッ!!
山崎「あっ……ぐくっ…ぬ、温い…温いな…クク。」
少し強めの電流が全身を駆け巡った様な痛みに襲われたが、なんのこっちゃない。
鉛玉の味に比べれば。
山崎「本当に丈夫だよなァ…俺は。」
医者「き、君ッ!何を…!気付いたのか!!」
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