愛の言葉を君にささぐ。

7/9
前へ
/18ページ
次へ
「おはようございますっ」 アヤミさんはどーこ? 「あー!矢野くんっ似合うー♪ カッコイイ~(笑)」 話しかけてきたのは 同期の学卒、司馬ユサナ。 やんちゃ系の可愛いコ。 サバサバしてるから 話しやすくていい友達。 「マージ? 誰から見てもカッコイイって思われるかな?(笑)」 「また時任さん?……ねぇ、諦めないの?」 「諦めるはずないじゃん!ぜっっったい落としてやるし!」 「………ふーん……」 ユサナはそういって去ってしまった。 何なんだ?まあいいや。 「…あ、ナオキおはよ」 不意に後ろから声を掛けられ心臓跳びはねる。 きた……。 俺の未来の奥様が… 「おはようございます!アヤミさん!」 「…………うん。おはよ」 「…………。」 「…………。」 「…………。」 続く沈黙。 負けるもんか! 「………何?」 結果… 敗北。 「酷すぎる…ッ!」 「女々しいよ」 ああ、 俺の思い切ったイメチェンも、 この人にとっては些細なコト。 「時任さん、何ナオキ泣かせてんすか? …あ!ナオキ髪切った?」 ユウゴさんんんーっ(泣) やっぱ気付きますよね?! 俺、爽やかになりましたよね?! 事務所の前でユウゴさんにしがみつく。 「……ラブラブねぇ(笑)」 アヤミさんはそういって、どこかへ。 「いーかーなーいーで!」 叫ぶ俺。 遠ーくから、 「うるさい!」とだけ、聞こえた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加